窓辺に咲こうとした小さな向日葵が 急に枯れてしまった朝 僕を追いかけるばかりの瞳は 俯いてもう何も映さない 「好きだから」と繰り返す君 「好きだけど」を繰り返す僕 今にも流れ落ちそうな雫を この手で受け止めて守ることが 僕だけの使命だと思っていた 少しだけ大人の振りをして… 子供の振りを続ける君を 傷つけることのないように 姿のない向日葵 残された僕に世界は眩しすぎた 守られていたのは、僕の方だったんだね 僕が太陽で居られたのは 君の瞳が僕を見つめていたから 笑っていれば力になれる 君を照らすのが僕の仕事だと 誇らしくさえ思えた …ただ、それだけを考えていた 最後の「好きだけど」は君の言葉 本当に壊れそうだったのは僕なんだ そして君を壊してしまった さよならも言えないまま 空っぽの窓辺に手を伸ばす ガラスの壁を破る勇気は 二度と僕には訪れないだろう 時々こんな夢を見ては、落ちたり沈んだりします。 こうならないように、いつも震えている。 恐がることを恐がる、臆病者です。 |