tregedy

生きないなら死んでしまえばいい
僕はいつも灰色の蝙蝠

嫌いだよ
こんなに綺麗な世界なんて
君がそこに見えてしまう
レンズに覆われた僕が壊されていく

本当は求めることじゃなくて
ただ抱きしめてほしいのに

手を伸ばしたそこにいる誰かに
触れたくて仕方がなくて
優しさなら何だって良かったんだ

君が小さくキスをした宝物は
僕の指先を拒みながら崩れて消えた
奪ったのは君じゃない
だけど僕は失い続けるだろう

夢を捨てなきゃ誰にも愛してもらえない
それならどっちも要らないんだ

嫌いだよ
君も
君の大事にしてた人も
君の抱いた翼も
君の守る小さな光も

そして僕は目覚めた朝を生きられずに
死ぬための諦観もどこかに置き忘れてきた
許されたのは幸せと麻痺だけ

僕はいつも幻の世界に在り続ける蝙蝠
憧れてはいけないものに、人は憧れてしまう。
もし、恋と友情を同時に手に入れることができたなら。
幸せなんていらない。
壊してまで、壊れてまで、抱きしめる勇気はなかった。
羨望とは違う、苦い感情がそこにある。