月とパール

世界に忘れられた少女
海神に恵まれた紅真珠の鱗
君は笑わないんだね
僕は君を知ってるのに

蒼を割って映える紅真珠
肩に留まる金色を振り払って
どこに行くの?
僕は君を追いかける

世界の果てがもしもあるのなら
そこで僕は出会うだろう
君の涙に気付くだろう
初めて「僕ら」になれるだろう
ふたり泣ける幸せを知るだろう
でも今は

君を見つめる僕と
僕が照らす君の行き先
鱗は時折銀に光る
心理学の講義は真っ暗な教室。
それでも私は私を感じることができる。
そんな「感覚の恒常性」は人間の心理の特性。
ちなみに脳内BGMは「鳥の詩」でした。